ホーム もくじ          小説 童詩    紹介
メル詩1改
メル 星の詩

メル 夏の詩

メル 秋の詩

メル 海の詩

メル 冬の詩

メル 春の詩

恋忘れの詩

フェアリー

貝の詩

花の涙

短詩

本紹介



メル詩1 前半改 星の詩
もどる
ひとつ星

ひとつの星

星屑の道

幸福になれる魔法

会えてよかった

天の河に星がいっぱい

天の河に星

星空のオーケストラ

君の誕生日

星が生まれる所



メル詩1 前半改 夏の詩 
 もどる
夏の匂い

夏の匂い 短

夏のお祭り

夏のお祭り 短

夜空に花火

夢の花火

消えた蛍

さまよう蛍

また夏の夜

夏の夜 短

ふるさとの山

ふるさとの山 短

魔法の花

魔法の花 短

道端の花

優しい幽霊

僕は幽霊?

お風呂の幽霊

鏡の中の幽霊

柳の下の幽霊



メル詩1 前半改 夏から秋の詩
もどる

夏の終わり

夏の終わり 短

秋の空

秋の空 短

揺れる彼岸花

揺れる彼岸花 短

君のことを待ち続けて

君の傘



メル詩1 前半改 海の詩 旅の詩 
もどる

夕暮れの海辺

エメラルドの海

エメラルドの海 短

木の葉の船

旅に出る

旅に出る 短

星空の船

月夜の船出 短

静かな夜に

静かな夜に 短

月夜の船出

月夜に浮かぶ船で

首飾りを海に

月夜の海の底で

海の底の首飾り

月夜の海で

海に小さな瓶

月夜の海に流れてきたもの

海から小さな瓶

月夜の海に沈む君

月夜の海に沈む君 短

海辺をさまよう幽霊 T

海辺をさまよう幽霊 U

海辺をさまよう幽霊 V



メル詩1 後半改 冬の詩 雪の詩
もどる
雪の街に赤い傘

雪の街に赤い傘 短

雪の教会でU

雪の教会でT

雪の教会で 短

雪降る教会の前で

降り積もる雪のように

新しい年

雪原で

ジャンプ

氷点下の空から

氷点下の空から 短

ひとことの雪

ひとことの雪 短

吹雪の中で

吹雪の中で 短

ふわり

ふわり 短

涙あふれて

涙あふれて 短

冬の広場で

冬の広場で 短

君を待つ人

君を待つ人 短



メル詩1 後半改 春の詩 
もどる
花の下で

花の下で 短

さよならと手をふって

さよならと手をふって 短

どうしよう

だいじょうぶ?

さよなら

さよなら 短



メル詩

  
かな
 もどる


さよなら
    木村達也
ありがとう 
みじかい間だったけど 
君と出会えてよかったよ
つらいことも多かったけど 

ありがとう 
みじかい間だったけど
この街で暮らせてよかったよ
かなしいことも多かったけど 

さよなら  
君の笑顔君の想い出
いつかまたあえるといいね

さよなら
僕の街僕の部屋
いつかまた帰れるといいな
















    
もどる



さよなら
     きむらたつや

ありがとう
みじかいあいだだったけど
きみとであえてよかったよ
つらいこともおおかったけど

ありがとう
みじかいあいだだったけど
このまちでくらせてよかったよ
かなしいこともおおかったけど

さよなら
きみのえがお きみのおもいで
いつかまたあえるといいね

さよなら
ぼくのまち ぼくのへや
いつかまたかえれるといいな













  
もどる



「だいじょうぶ?」ってメールが来たよ

かぜをひいて休んでいたら


「だいじょうぶ?」ってメールがきたよ

かぜをひいて やすんでいたら















   
かな
  もどる


どうしよう
      木村達也
かぜで休んでいるあの人に
「だいじょうぶ?」って
メールを送ってもいいかな?
迷惑メールじゃないかな?

かぜで休んでいるあの人に
「早くよくなってね」って
メールを送ってもいいかな?
迷惑メールじゃないかな?

どうしよう?
僕からのメールじゃあ
きっと迷惑だよね

どうしよう?
僕からのメールじゃあ
きっとうれしくないよね





















    
もどる




どうしよう
      きむらたつや

かぜでやすんでいるあのひとに
「だいじょうぶ?」って
メールをおくってもいいかな?
めいわくメールじゃないかな?

かぜでやすんでいるあのひとに
「はやくよくなってね」って
メールをおくってもいいかな?
めいわくメールじゃないかな?

どうしよう?
ぼくからのメールじゃあ
きっとめいわくだよね

どうしよう?
ぼくからのメールじゃあ
きっとうれしくないよね














 
もどる


さよならと手をふって門で別れた

もう明日からはあえないんだね


さよならとてをふってもんでわかれた

もうあすからはあえないんだね



















 
かな
  もどる




さよならと手をふって
     木村達也
がらんとした教室には
もうだれも残っていない
ずっといっしょだったのに
明日からは離れ離れなんて

がらんとした校門には
もうだれも残っていない
色んなできごとがあったのに
明日からは想い出になるなんて

さよならと
手をふって門で別れた
もう明日からはあえないんだね

さよならと
手をふって門で別れた
もう明日からは別々の道を歩くんだね




















   
もどる




さよならとてをふって
     きむらたつや

がらんとしたきょうしつには
もうだれものこっていない
ずっといっしょだったのに
あすからははなればなれなんて

がらんとしたこうもんには
もうだれものこっていない
いろんなできごとがあったのに
あすからはおもいでになるなんて

さよならと
てをふってもんでわかれた
もうあすからはあえないんだね

さよならと
てをふってもんでわかれた
もうあすからはべつべつのみちをあるくんだね












 
もどる



春になるとほのかに香る想い出

優しく手をふる君と別れた花の下


はるになるとほのかにかおるおもいで

やさしくてをふるきみとわかれたはなのした
















 
かな  もどる



花の下で
     木村達也
楽しかったね
ほのかに香る思い出
優しく手をふる君と
別れた花の下

あいたいね
いちずに想う君のこと
優しいまなざしの君と
別れた花の下

想い出の花の香りは
今も昔と変わらない
ずっとずっと変わらない

想い出の君の笑顔は
今も昔と変わらない
ずっとずっと変わらない






















 
もどる




はなのしたで
    きむらたつや

たのしかったね
ほのかにかおるおもいで
やさしくてをふるきみと
わかれたはなのした

あいたいね
いちずにおもうきみのこと
やさしいまなざしのきみと
わかれたはなのした

おもいでのはなのかおりは
いまもむかしとかわらない
ずっとずっとかわらない

おもいでのきみのえがおは
いまもむかしとかわらない
ずっとずっとかわらない



















 
もどる


あいたいねと待ち続ける窓明かり

白い雪が降り続ける屋根の上

・・・
あいたいねとまちつづけるまどあかり

しろいゆきがふりつづけるやねのうえ
・・・














 
 かな もどる



君を待つ人
   木村達也
冷たい夜の雪国に
ぽつんぽつんと見える
オレンジ色の窓明かり

こんなに夜おそくまで
だれかを待っているのかな

きっと
あいたいねって
待ち続けているんだよ
君のこと

屋根の上には
白い雪が
いつまでも
いつまでも
降り続いていたよ














   
もどる
 



きみをまつひと
    きむらたつや

つめたいよるのゆきぐにに
ぽつんぽつんとみえる
オレンジいろのまどあかり

こんなによるおそくまで
だれかをまっているのかな

きっと
あいたいねって
まちつづけているんだよ
きみのこと

やねのうえには
しろいゆきが
いつまでも
いつまでも
ふりつづいていたよ






















 
もどる


「あいたいね」と空き缶をけとばしたら

からからと音が響いた冬の広場


「あいたいね」とあきかんをけとばしたら

からからとおとがひびいたふゆのひろば
















かな
 もどる 



冬の広場で
 木村達也

「あいたいね」と
空き缶をけとばしたら
からからと音が響いた

冷たい石畳に
粉雪が舞いはじめた
冬の広場

夕暮れ時になると
ここをとおる人は
だれもいない

「あいたいね」
ぽつんと一人でつぶやいた
静かな冬の広場

















   
もどる



ふゆのひろばで
    きむらたつや

「あいたいね」と
あきかんをけとばしたら
からからとおとがひびいた

つめたいいしだたみに
こなゆきがまいはじめた
ふゆのひろば

ゆうぐれどきになると
ここをとおるひとは
だれもいない

「あいたいね」
ぽつんとひとりでつぶやいた
しずかなふゆのひろば
















 もどる 


涙があふれてあふれてとまらない

降り続く雪の下に静かに眠る君 


なみだがあふれてあふれてとまらない

ふりつづくゆきのしたにしずかにねむるきみ 


















  
 かな  もどる 



涙あふれて
        木村達也

頑丈な石造りのクロー城に
雪は降り続けている
城を囲む森の中で
君は静かに眠っている

僕は剣を抜いて
雪の下の君に捧げる
君を守るために
鍛えた剣だったのに

やさしい君の瞳と
ながれる長い髪
想い出が雪に舞う

涙があふれて
あふれてとまらない
降り続く雪の下に眠る君










   
もどる 



なみだあふれて
 きむらたつや

じょうぶないしづくりのクローじょうに
ゆきはふりつづけている
しろをかこむもりのなかで
きみはしずかにねむっている

ぼくはけんをぬいて
ゆきのしたのきみにささげる
きみをまもるために
きたえたけんだったのに

やさしいきみのひとみと
ながれるながいかみ
おもいでがゆきにまう

なみだがあふれて
あふれてとまらない
ふりつづくゆきのしたにねむるきみ













 2月4日 もどる 



手のひらでふわりと消えた雪

夢のなかにふわりと消えた君


てのひらでふわりときえたゆき

ゆめのなかにふわりときえたきみ

















  

かな もどる 




ふわり
     木村達也

手のひらにのせると
ふわりととけてしまう
ちいさな白い雪

優しかった君の想い出
ふわりとはかなく
消えてしまったよ

手のひらにのせると
ふわりととけてしまう
ちいさな君の涙

夢に見た君のおもかげ
ふわりとはかなく
消えてしまったよ




















もどる 



ふわり
     きむらたつや

てのひらにのせると
ふわりととけてしまう
ちいさなしろいゆき

やさしかったきみのおもいで
ふわりとはかなく
きえてしまったよ

てのひらにのせると
ふわりととけてしまう
ちいさなきみのなみだ

ゆめにみたきみのおもかげ
ふわりとはかなく
きえてしまったよ



















 
 もどる



吹雪の中でさまよう粉雪

君のことをさがしている


・・・
ふぶきのなかでさまようこなゆき

きみのことをさがしている
・・・

















 かな もどる 



吹雪の中で
      木村達也

凍るような冷たさに
手がかじかむ
頬が痛くなる

あの日
僕の心から
見えなくなった君

そこにいるはずなのに
つかまえられず
冷たい横顔が
吹雪の中に隠れて
消えていった

吹雪の中でさまよう粉雪
君のことをさがしている

吹雪の中でさまよう心
君のことをさがしている

















  
 もどる 




ふぶきのなかで
      きむらたつや

こおるようなつめたさに
てがかじかむ
ほおがいたくなる

あのひ
ぼくのこころから
みえなくなったきみ

そこにいるはずなのに
つかまえられず
つめたいよこがおが
ふぶきのなかにかくれて
きえていった

ふぶきのなかでさまようこなゆき
きみのことをさがしている

ふぶきのなかでさまようこころ
きみのことをさがしている

















 
 もどる 



 心の中に舞い降りたひとことの雪

 ずっと融けないで凍り続けている


こころのなかにまいおりたひとことのゆき
ずっととけないでこおりつづけている





















   
かな もどる 




 ひとことの雪 
      木村達也

 あのとき君が言った
 冷たいひとことが
 ずっと消えないで
 耳にこびりついている

 あのとき心に降った
 冷たいひとひらの雪が
 ずっと融けないで
 凍り続けている
























  
 もどる 





 ひとことのゆき 
      きむらたつや

 あのとききみがいった
 つめたいひとことが
 ずっときえないで
 みみにこびりついている

 あのときこころにふった
 つめたいひとひらのゆきが
 ずっととけないで
 こおりつづけている
















 
もどる 



ここに君の温かい手のひらがあればいいなあ

氷点下の空から僕の心に雪が舞い降りてくるよ






ここにきみのあたたかいてのひらがあればいいなあ

ひょうてんかのそらからぼくのこころにゆきがまいおりてくるよ
















  

かな もどる 




氷点下の空から
      木村達也

氷点下の空から僕の上に
雪が舞い降りてくるよ
きらきらと輝きながら
ゆっくりと降りてくる

僕は手のひらを広げて
それを受け止める
冷たい雪は僕の心にも 
降り積もっていく

ここに君の温かい手のひらが
あればいいなあ
心の中にまでに届くのに

氷点下の空から僕の心に
雪が舞い降りてくるよ
静かに舞い降りてくるよ
















     
もどる 




ひょうてんかのそらから
    きむらたつや

ひょうてんかのそらからぼくのうえに
ゆきがまいおりてくるよ
きらきらとかがやきながら
ゆっくりとおりてくる

ぼくはてのひらをひろげて
それをうけとめる
つめたいゆきはぼくのこころにも 
ふりつもっていく

ここにきみのあたたかいてのひらが
あればいいなあ
こころのなかにまでにとどくのに

ひょうてんかのそらからぼくのこころに
ゆきがまいおりてくるよ
しずかにまいおりてくるよ











もどる 



雪原で思いっきりジャンプして空に舞う☆

冷たい風に逆らっていつまでも加速し続ける





せつげんでおもいっきりジャンプしてそらにまう☆

つめたいかぜにさからっていつまでもかそくしつづける





















     
かな もどる 



雪原で
       木村達也

果てしなく広がる雪原が
太陽の光に輝いている
冷たい風が吹き抜けて
雪煙が舞っている

遥か先にあるゴール
目の眩むような崖で
僕は足を踏み込み
思いっきり加速する

光り輝く雪原で
思いっきりジャンプして
高く空に舞う

光り輝く雪原で
冷たい風に逆らって
いつまでも加速し続ける











    
もどる  





せつげんで
 きむらたつや

はてしなくひろがるせつげんが
たいようのひかりにかがやいている
つめたいかぜがふききぬけて
ゆきけむりがまっている

はるかさきにあるゴール
めのくらむようながけで
ぼくはあしをふみこみ
おもいっきりかそくする

ひかりかがくせつげんで
おもいっきりジャンプして
たかくそらにまう

ひかりかがやくせつげんで
つめたいかぜにさからって
いつまでもかそくしつづける















 
もどる 



降り積もる寂しさのような雪が綺麗だね

泣き続けないで、今度はよい年になるといいね

・・
ふりつもるさびしさのようなゆきがきれいだね
なきつづけないで、こんどはよいとしになるといいね
・・















  
かな もどる 





降り積もる雪のように
    木村達也

寒い日が続いているね
冷たい雪が降っているよ
ぽろぽろ零れる涙みたいに
いつまでも降り続けているよ

振り返ってみると
あまりよいことなかったね
冷たくされて
辛いことが多かった
それでもがんばって
なんとかやってきたね

降り積もる寂しさのような
雪がとても綺麗だね

泣き続けないで
今度はよい年になるといいね















     
 もどる 




ふりつもるゆきのように
    きむらたつや

さむいひがつづいているね
つめたいゆきがふっているよ
ぽろぽろこぼれるなみだみたいに
いつまでもふりつづけているよ

ふりかえってみると
あまりよいことなかったね
つめたくされて
つらいことがおおかった
それでもがんばって
なんとかやってきたね

ふりつもるさびしさのような
ゆきがとてもきれいだね

なきつづけないで
こんどはよいとしになるといいね












 
もどる 


雪降る教会の前で君を待ち続けたよ

でも君は僕のこと好きじゃなかったんだね


ゆきふるきょうかいのまえできみをまちつづけたよ

でもきみはぼくのことすきじゃなかったんだね



















     
もどる  


雪降る教会の前で君を待ち続けたよ

駆けてきた君の白い息がはずむ赤い傘の中
        
― Merry Christmas ―



ゆきふるきょうかいのまえできみをまちつづけたよ
かけてきたきみのしろいいきがはずむあかいかさのなか
       
― メリー クリスマス ―


























 
かな
 もどる 



雪の教会で     ☆彡
  木村達也☆
雪が降りしきる教会の前で
君のことを待っていたよ

生まれ変わってもきっとこうして
君のことを待ち続けるのかな

粉雪に煙る街に仄かに浮かぶ
赤い傘をさした君の幻影

寒い日だね、大丈夫?
でも、話しかけてほしいのは
僕ではなかったんだね

冷たい横顔…
贈り物を選んでほしい人は
僕ではなかったんだね

生まれ変わってもきっとこうして
僕は泣き続けるのかな
君になんて出会わなければよかったよ

雪は古い教会に降り続いていたよ
ずっとずっと降り続いていたよ










   
 もどる 



ゆきのきょうかいで
  きむらたつや
ゆきがふりしきるきょうかいのまえで
きみのことをまっていたよ

うまれかわわってもきっとこうして
きみのことをまちつづけるのかな

こなゆきにけむるまちにほのかにうかぶ
あかいかさをさしたきみのげんえい

さむいひだね、だいじょうぶ?
でも、はなしかけてほしいのは
ぼくではなかったんだね

つめたいよこがお…
おくりものをえらんでほしいひとは
ぼくではなかったんだね

うまれかわってもきっとこうして
ぼくはなきつづけるのかな
きみになんてであわなければよかったよ

ゆきはふるいきょうかいにふりつづいていたよ
ずっとずっとふりつづいていたよ
















かな もどる 



雪の教会で(2)
  木村達也
雪が降りしきる教会の前で
君のことを待っていたよ
なかなか現れないから
もう来ないかと思ったよ

そんなにあわてて
駆けてこなくてもいいのに
転びそうになったでしょう?
いつも心配だらけだね

白い息がはずんで
悪戯っぽい笑顔が隠れている
君の小さな赤い傘

白くて冷たい手だね、でも
君の温かい優しさが溢れている
二人の小さな赤い傘
     
― Merry Christmas ―


















もどる
  




ゆきのきょうかいで(2)
 きむらたつや
ゆきがふりしきるきょうかいのまえで
きみのことをまっていたよ
なかなかあらわれないから
もうこないかとおもったよ

そんなにあわてて
かけてこなくてもいいのに
ころびそうになったでしょう?
いつもしんぱいだらけだね

しろいいきがはずんで
いたずらっぽいえがおがかくれている
きみのちいさなあかいかさ

しろくてつめたいてだね、でも
きみのあたたかいやさしさがあふれている
ふたりのちいさなあかいかさ
   
― メリー クリスマス ―





















 もどる 


冷たい風に震えて君を待っていたよ

白い雪の向こうに見えた赤い傘


つめたいかぜにふるえてきみをまっていたよ
しろいゆきのむこうにみえたあかいかさ
・・




















    
かな もどる     


     

雪の街に赤い傘
 木村達也
街にクリスマスソングが
流れはじめたね
赤や緑のオーナメントが
ツリーを飾っている

冬の風が吹く
とても寒い日
君はこんな所にまで
来てくれるのかな?

いつまでも降り続く雪
イルミネーション輝く街

冷たい風の向こう
白い雪の舞う中に
ぽつんと見えたよ
赤い傘


















      

もどる  

   

 
ゆきのまちにあかいかさ
  きむらたつや

まちにクリスマスソングが
ながれはじめたね
あかやみどりのオーナメントが
ツリーをかざっている

ふゆのかぜがふく
とてもさむいひ
きみはこんなところにまで
きてくれるのかな?

いつまでもふりつづくゆき
イルミネーションかがやくまち

つめたいかぜのむこう
しろいゆきのまうなかに
ぽつんとみえたよ
あかいかさ













 
 もどる


君が忘れていった赤い傘を握りしめ

静かな雨の中、ずっと待ち続けたよ


きみがわすれていったあかいかさをにぎりりしめ
しずかなあめのなか、ずっとまちつづけたよ













    

   
かな もどる    



 

君のことを待ち続けて
  木村達也
君のこと
雨の中、ずっと待っていた
古い街並みに
静かに雨は降り続いていた

君のこと
雨の中、ずっと待っていた
紅くなった楓の葉に
しめやかに雨は降り続いていた

でも、君は現れなかった
そうだよね…
こんな所に現れるはずがないよね

君が忘れていった赤い傘を握りしめて
静かな雨が降るのを見つめながら
ずっとずっと待ち続けていたよ














      
 もどる





きみのことをまちつづけて
  きむらたつや

きみのこと
あめのなか、ずっとまっていた
ふるいまちなみに
しずかにあめはふりつづいていた

きみのこと
あめのなか、ずっとまっていた
あかくなったかえでのはに
しめやかにあめはふりつづいていた

でも、きみはあらわれなかった
そうだよね…
こんなところにあらわれるはずがないよね

きみがわすれていったあかいかさをにぎりしめて
しずかなあめがふるのをみつめながら
ずっとずっとまちつづけていたよ


















   
かな もどる





海辺をさまよう幽霊 T
    木村達也
暗くなった海辺を
じっと見つめると
波打ち際をさまよう
白い幽霊がいる

幽霊は海から出てきて
行く場所がわからなくて
困っているようだ

幽霊はどこかなつかしい
優しい顔をしている
母のような姉のような
おもかげを感じる

なぜこんなところを
さまよっているのだろう
髪は水にぬれているようだ




















 
もどる



うみべをさまようゆうれい T
    きむらたつや
くらくなったうみべを
じっとみつめると
なみうちぎわをさまよう
しろいゆうれいがいる

ゆうれいはうみからでてきて
いくばしょがわからなくて
こまっているようだ

ゆうれいはどこかなつかしい
やさしいかおをしている
ははのようなあねのような
おもかげをかんじる

なぜこんなところを
さまよっているのだろう
かみはみずにぬれているようだ





















   
 かな もどる




海辺をさまよう幽霊 U
  木村達也
海辺の幽霊は
優しく手をふって
こっちへおいでよと
いっているようだ

踊っているようにも
こっちへはこないでと
いっているようにも見える

海辺の幽霊は
母のような姉のような
優しいほほえみで
こちらを見ている

行ってはいけないような
行ってみたいような
こわいような




















  
   もどる




うみべをさまようゆうれい U
  きむらたつや
うみべのゆうれいは
やさしくてをふって
こっちへおいでよと
いっているようだ

おどっているようにも
こっちへはこないでと
いっているようにもみえる

うみべのゆうれいは
ははのようなあねのような
やさしいほほえみで
こちらをみている

いってはいけないような
いってみたいような
こわいような
















   
かな
 もどる




海辺をさまよう幽霊 V
   木村達也
海辺の幽霊は
しばらくさまよったあと
なにもなかったように
消えていなくなった

暗闇の中で
波の音がしては
消えていく

なにか切なくて
なつかしくて
泣けてくるような

海辺に幽霊は
なぜ現れるのだろう
どうして海辺を
さまよっているのだろう




















      
もどる





うみべをさまようゆうれい V
   きむらたつや
うみべのゆうれいは
しばらくさまよったあと
なにもなかったように
きえていなくなった

くらやみのなかで
なみのおとがしては
きえていく

なにかせつなくて
なつかしくて
なけてくるような

うみべにゆうれいは
なぜあらわれるのだろう
どうしてうみべを
さまよっているのだろう


















  
もどる






君は黒髪を揺らして海に沈んでいった

星の輝く瞳は悲しみの涙に溢れていた


きみはくろかみをゆらしてうみにしずんでいった

ほしのかがやくひとみはかなしみのなみだにあふれていた



















    

     
かな もどる 




月夜の海に沈む君
   木村達也
君は長い黒髪を揺らして
海の底に沈んでいった
星の輝きに満ちた瞳は
悲しみの涙に溢れていた

海の中にも国があるの?
人魚や魚たちが踊って
海藻がゆらゆらと揺れる
夢のような国があるの?

君は黙り込んで
何も語らなかった
冷たい海底に沈んだ
遺跡の石像のように

だれも訪れることはない
君だけの静かな国で
永遠の時が流れていく
ゆらゆらと流れていく




















     
 もどる




つきよのうみにしずむきみ
    きむらたつや

きみはながいくろかみをゆらして
うみのそこにしずんでいった
ほしのかがやきにみちたひとみは
かなしみのなみだにあふれていた

うみのなかにもくにがあるの?
にんぎょやさかなたちがおどって
かいそうがゆらゆらとゆれる
ゆめのようなくにがあるの?

きみはだまりこんで
なにもかたららなかった
つめたいかいていにしずんだ
いせきのせきぞうのように

だれもおとずれることはない
きみだけのしずかなくにで
えいえんのときがながれていく
ゆらゆらとながれていく






 

もどる 





海を見つめていたら小さな瓶が流れてきた

中には流れ星のかけらがひとつ輝いていたよ

・・・
うみをみつめていたらちいさなびんがながれてきた

なかにはながれぼしのかけらがひとつかがやいていたよ

























かな もどる  




月夜の海に流れてきたもの ☆
      木村達也    ☆
  
海を見つめていたら
小さな瓶が流れてきた
中を覗いて見ると
流れ星のかけらが
ひとつ輝いていたよ

それはなんだか
暖かくて懐かしくて
心に仄かな火を灯した

星空にいる君の涙が
天の川に零れて
月夜の海に落ちて
ここまで届いたのかな?






















   
 もどる 




つきよのうみにながれてきたもの
      きむらたつや    ☆
  
うみをみつめていたら
ちいさなびんがながれてきた
なかをのぞいてみると
ながれぼしのかけらが
ひとつかがやいていたよ

それはなんだか
あたたかくてなつかしくて
こころにほのかなひをともした

ほしぞらにいるきみのなみだが
あまのがわにこぼれて
つきよのうみにおちて
ここまでとどいたのかな?





 もどる 



小さな瓶に君への手紙をつめて海に流したら、

水平線の向こうの星空まで届くでしょうか?


ちいさなびんにきみへのてがみをつめてうみにながしたら、

すいへいせんのむこうのほしぞらまでとどくでしょうか?








  


  
かな もどる  





月夜の海で
  木村達也    ☆
月夜の海で
小さな瓶に
手紙をつめて
流したら

水平線の向こうの
煌く星空にいる
優しい君の元へ
届くでしょうか

静かな波の間に
震える手から
そっと放して

どうか届きますように
月夜の海で
心を込めて祈ります















    
 もどる 






つきよのうみで
  きむらたつや    ☆
   
つきよのうみで
ちいさなびんに
てがみをつめて
ながしたら

すいへいせんのむこうの
きらめくほしぞらにいる
やさしいきみのもとへ
とどくでしょうか

しずかななみのあいだに
ふるえるてから
そっとほなして

どうかとどきますように
つきよのうみで
こころをこめていのります









 
 もどる 





ゆらゆらゆれて沈んだ銀の首飾り

蒼い海の底で涙を零して泣いている


ゆらゆらゆれてしずんだぎんのくびかざり

あおいうみのそこでなみだをこぼしてないている

























   
かな もどる 



月夜の海の底で
  木村達也    ☆

首飾りはゆらゆらゆれて
蒼い海の底に沈んでいった

海の底は静かで
訪れる者はだれもいない

だれの首にもかかることがなかった
銀の首飾りは涙を零して光っている

君はいつも冷たい眼差しだったね
君はいつも横顔ばかりだったね

海の底はとても静かで
音を立てる者はだれもいない

冷たい海の底で
だれにも会わないで
時が永遠に過ぎていく

















  
 もどる 




つきよのうみのそこで
   きむらたつや   ☆

くびかざりはゆらゆらゆれて
あおいうみのそこにしずんでいった

うみのそこはしずかで
おとずれるものはだれもいない

だれのにもかかることがなかった
ぎんのくびかざりはなみだをこぼしてひかっている

きみはいつもつめたいまなざしだったね
きみはいつもよこがおばかりだったね

うみのそこはとてもしずかで
おとをたてるものはだれもいない

つめたいうみのそこで
だれにもあわないで
ときがえいえんにすぎていく















 



 
 もどる 



      ☆
君にあげるはずだった銀の首飾り

月に照らされた海へ投げるよ


きみにあげるはずだったぎんのくびかざり
つきにてらされたうみになげるよ











 
かな  もどる  



月夜に浮かぶ船で
   木村達也    ☆
船はふるさとを離れ
遠い海に浮かぶ

夜の海は静かで
波音が小さく響くだけ

君のことを忘れたい
忘れられるものならば

月の出るのを待って
首飾りを海に投げる

君にあげるはずだった
眩く光る銀の首飾り

月の光にぼんやりと照らされ
ゆれながら海の底に消えた

あとには静かな波音が
いつまでも続くだけ












   
もどる 


つきよにうかぶふねで
 きむらたつや    ☆
  
ふねはふるさとをはなれ
とおいいうみにうかぶ

よるのうみはしずかで
なみおとがちいさくひびくだけ

きみのことをわすれたい
わすれられるものならば

つきのでるのをまって
くびかざりをうみになげる

きみにあげるはずだった
まばゆくひかるぎんのくびかざり

つきのひかりにぼんやりとてらされ
ゆれながらうみのそこにきえた

あとにはしずかななみおとが
いつまでもつづくだけ











 
☆ もどる 



船は月の道を進み水平線に消えた

優しかった君にもう会えないね


ふねはつきのみちをすすみすいへいせんにきえた
やさしかったきみにもうあえないね













     
かな もどる  





月夜の船出
     木村達也    ☆
  
君はふるさとを離れ
遠い街に旅立つ

夜の港は静かで
波の音が響くだけ

あなたのことは忘れない
君は寂しそうに言ったね

船は月の出を待って
静かに旅立った

君を乗せた船は
月に照らされた道を進み

やがて遥か水平線のかなた
満月の中に消えていった

















     
もどる 




つきよのふなで
 きむらたつや    ☆

きみはふるさとをはなれ
とおいまちにたびだつ

よるのみなとはしずかで
なみのおとがひびくだけ

あなたのことはわすれない
きみはさびしそうにいったね

ふねはつきのでをまって
しずかにたびだった

きみをのせたふねは
つきにてらされたみちをすすみ

やがてはるかすいへいせんのかなた
まんげつのなかにきえていった












 
 もどる 




海を見つめて思う、ふるさとのこと…

星を見つめて思う、優しかった君のこと

・・・
うみをみつめておもう ふるさとのこと
ほしをみつめておもう やさしかったきみのこと
・・・









 
かな
 もどる 



静かな夜に
     木村達也    ☆
    
船は月の光に濡れて
静かに滑っていく

君と過ごした街が
遠く離れて行くよ

海を見つめて思う
ふるさとのこと

星を見つめて思う
優しかった君のこと














     もどる 



しずかなよるに
 きむらたつや    ☆
    
ふねはつきのひかりにぬれて
しずかにすべっていく

きみとすごしたまちが
とおくはなれていくよ

うみをみつめておもう
ふるさとのこと

ほしをみつめておもう
やさしかったきみのこと















☆彡 もどる 



船は波の上を静かに走って行く

君と過ごした街が離れて行くよ



ふねはなみのうえをしずかにはしっていく
きみとすごしたまちがはなれていくよ









   
かな もどる 




星空の船
     木村達也    

船は波の上を
静かに走って行く
君と過ごした街が
離れて行くよ

懐かしい街から
離れて行くのは
寂しいね
空には星が広がっている

ほら、船の行く先には
北極星が輝いている
冷たく瞬いているよ

街の光が幽かになって
やがて消えて行った
波音だけが胸に響いたよ















もどる 



ほしぞらのふね
  きむらたつや   

ふねはなみのうえを
しずかにはしっていく
きみとすごしたまちが
はなれていくよ

なつかしいまちから
はなれていくのは
さびしいね
そらにはほしがひろがっている

ほら、ふねのいくさきには
ほっきょくせいがかがやいている
つめたくまたたいているよ

まちのひかりがかすかになって
やがてきえていった
なみおとだけがむねにひびいたよ




 
 もどる 


☆彡

もう君の声は聞こえないよ

僕はあこがれの船に乗って旅に出る


もうきみのこえはきこえないよ
ぼくはあこがれのふねにのってたびにでる






















  
かな  もどる 





木の葉の船
    木村達也

来る日も来る日も
虚ろな心の流れに
空回りを繰り返す
壊れかけの水車

悩んで苦しんで
想いが断ち切れなくて
右に左にさまよう
破れかけの木の葉

川を流れて着いた先は
広くて大きな海だった
一日中海を見つめていたよ

海に吹く風の向きが変わったね
もう君の声は聞こえないよ
僕はあこがれの船に乗って旅に出る














   
 もどる 



このはのふね
    きむらたつや
くるひもくるひも
うつろなこころのながれに
からまわりをくりかえす
こわれかけのすいしゃ

なやんでくるしんで
おもいがたちきれなくて
みぎにひだりにさまよう
やぶれかけのこのは

かわをながれてついたさきは
ひろくておおきなうみだった
いちにちじゅううみをみつめていたよ

うみにふくかぜのむきがかわわったね
もうきみのこえはきこえないよ
ぼくはあこがれのふねにのってたびにでる










 
 もどる

☆彡

秋風が吹くと畦道でゆらゆらと揺れる

花は葉を思い葉は花を思う彼岸花



あきかぜがふくとあぜみちでゆらゆらとゆれる
はなははをおもいはははなをおもうひがんばな


























 かな もどる




揺れる彼岸花
 木村達也

夕焼けの畦道に
咲き乱れている彼岸花
夏の終わりの夕風に
ゆらゆらと揺れている

花のあるとき葉はなくて
葉のないときに花がある
花は葉のことを思い
葉は花のことを思っている

悲しい思い出を
花に語りかけると
心が癒されるという
言い伝えがあるそうだ

夕焼けの畦道に
咲き乱れている彼岸花
夏の終わりの夕風に
ゆらゆらと揺れている















 
 もどる




ゆれるひがんばな
  きむらたつや
ゆうやけのあぜみちに
さきみだれているひがんばな
なつのおわりのゆうかぜに
ゆらゆらとゆれている

はなのあるときははなくて
はのないときにはながある
はなははのことをおもい
はははなのことをおもっている

かなしいおもいでを
はなにかたりかけると
こころがいやされるという
いいつたえがあるそうだ

ゆうやけのあぜみちに
さきみだれているひがんばな
なつのおわりのゆうかぜに
ゆらゆらとゆれている





 もどる 



夏の終わり、街角から消えた風鈴の音

空に舞い揺れる君の面影


なつのおわり、まちかどからきえたふうりんのおと
そらにまいゆれるきみのおもかげ
















かな もどる



夏の終わり
 木村達也

夏の終わり
自転車で走る路地
朝の空気は冷たく澄んでいる

ふと立ち止まる街角に
風鈴の音がしなくなったね

屋根の下に揺れていた
色鮮やかな風鈴の短冊
心に響く涼しげな音色

屋根の上の空に舞う
長い黒髪の君の面影
心に蘇る優しい囁き















もどる 



なつのおわり
 きむらたつや

なつのおわり
じてんしゃではしるろじ
あさのくうきはつめたくすんでいる

ふとたちどまるまちかどに
ふうりんのおとがしなくなったね

やねのしたにゆれていた
いろあざやかなふうりんのたんざく
こころにひびくすずしげなねいろ

やねのうえのそらにまう
ながいくろかみのきみのおもかげ
こころによみがえるやさしいささやき







もどる 



朝の空気は冷たく、雲は高く遠くなったね

空は涙を深く湛えて青く澄み渡っている


あさのくうきはつめたく、くもはたかくとおくなったね
そらはなみだをふかくたたえてあおくすみわたっている






















 
かな
 もどる




秋の空
 木村達也
朝の空気は冷たく
雲は高く遠くなったね
空は涙を深く湛えて
青く澄み渡っている

笑顔は浮かぶけど
横顔しか見せない君
逆さに吊るされた形で
宙に揺れる破れた心

下から見上げると
空は青く冷たい
湖のようだね

あまりに遠すぎて
涙が一粒
空にこぼれた














  
もどる





あきのそら
きむらたつや

あさのくうきはつめたく
くもはたかくとおくなったね
そらはなみだをふかくたたえて
あおくすみわたっている

えがおはうかぶけど
よこがおしかみせないきみ
さかさにつるされたかたちで
ちゅうにゆれるやぶれたこころ

したからみあげると
そらはあおくつめたい
みずうみのようだね

あまりにとおすぎて
なみだがひとつぶ
そらにこぼれた














 もどる







お疲れさまのあなたに魔法の花を贈りたい
あなたの夢の中で優しく歌って舞う花を


おつかれさまのあなたにまほうのはなをおくりたい
あなたのゆめのなかでやさしくうたってまうはなを
















 
かな
 もどる





魔法の花
    木村達也
お疲れさまのあなたに
魔法の花を贈りたい
あなたの夢の中で
優しく歌って舞う花を

お疲れさまのあなたに
魔法の花を贈りたい
あなたが目覚めたとき
優しく香り微笑む花を

長い黒髪のあなたに
鮮やかな赤い花が
きっと似合うと思うから

あなたの大きな黒い瞳に
鮮やかな赤い花が
美しく輝くと思うから

















  
もどる 


まほうのはな
   きむらたつや

おつかれさまのあなたに
まほうのはなをおくりたい
あなたのゆめのなかで
やさしくうたってまうはなを

おつかれさまのあなたに
まほうのはなをおくりたい
あなたがめざめたとき
やさしくかおりほほえむはなを

ながいくろかみのあなたに
あざやかなあかいはなが
きっとにあうとおもうから

あなたのおおきなくろいひとみに
あざやかなあかいはなが
うつくしくかがやくとおもうから








  
もどる

☆彡

夏休みの終わりにふるさとをあとにする

ふるさとの山は僕に優しかったよ

・・・
なつやすみのおわりにふるさとをあとにする
ふるさとのやまはぼくにやさしかったよ















 かな もどる

ふるさとの山
  木村達也
ゆっくりと
カーブを曲がる
列車の窓から
ふるさとの山が
見えてくる

ふるさとの山は
いつも変わらない
どっしりと構えて
揺るぎがない

僕はまた弱い心で
帰ってきてしまったよ

ふるさとの山は
いつも変わらない

いつも優しく
僕を迎えてくれる

辛い時も
寂しい時も
僕のことを
見守ってくれる

僕はまた強い意志で
再びここから
旅立つつもりだよ

















 もどる

ふるさとのやま
 きむらたつや

ゆっくりと
カーブをまがる
れっしゃのまどから
ふるさとのやまが
みえてくる

ふるさとのやまは
いつもかわらない
どっしりとかまえて
ゆるぎがない

ぼくはまたよわいこころで
かえってきてしまったよ
ふるさとのやまは
いつもかわらない

いつもやさしく
ぼくをむかえてくれる

つらいときも
さびしいときも
ぼくのことを
みまもってくれる

ぼくはまたつよいいしで
ふたたびここから
たびだつつもりだよ















 もどる
 


君がいなくなって、食事ものどを通らず…

星空の下、僕は毎夜泣き続けたよ ☆


・・・・・
きみがいなくなって、しょくじものどをとおらず…
ほしぞらのした、ぼくはまいよなきつづけたよ☆











 
かな もどる





また夏の夜
 木村達也

夏の夜は
星がとても綺麗だね
流れる天の河が
空に煌めいているよ

空には多くの星が
輝いているね……
君は星を指さして
優しく囁いたね

君がいなくなってから
また夏の日が
巡ってきたよ

君はもういないけど
星空の囁きは
少しも変わらないよ……


















 もどる


またなつのよる
 きむらたつや

なつのよるは
ほしがとてもきれいだね
ながれるあまのがわが
そらにきらめいているよ

そらにはおおくのほしが
かがやいているね……
きみはほしをゆびさして
やさしくささやいたね

きみがいなくなってから
またなつのひが
めぐってきたよ

きみはもういないけど
ほしぞらのささやきは
すこしもかわらないよ……

 
もどる 
 ☆彡


お祭りが終わったら帰ってしまうの?

線香花火の儚い光に浮かぶ君の姿 ☆


おまつりがおわったらかえってしまうの?
せんこうはなびのはかないひかりにうかぶきみのすがた























 
かな もどる 





夏のお祭り
 木村達也 

故郷の夏休みに
お祭りの日がやってきた
並んだ提灯に
お囃子の音が響く

都会に出ていた
友達も皆帰ってきた
優しい眼差しの
君の姿もあったよ

お洒落な感じに変わったね
揺れる提灯の淡い光に
仄かに浮かぶ君の姿

お祭りのあとに帰ってしまうの?
小さな線香花火の儚い光に
仄かに浮かぶ君の姿














  
もどる 



なつのおまつり
 きむらたつや 

ふるさとのなつやすみに
おまつりのひがやってきた
ならんだちょうちんに
おはやしのおとがひびく

とかいにでていた
ともだちもみなかえってきた
やさしいまなざしの
きみのすがたもあったよ

おしゃれなかんじにかわったね
ゆれるちょうちんのあわいひかりに
ほのかにうかぶきみのすがた

おまつりのあとにかえってしまうの?
ちいさなせんこうはなびのはかないいひかりに
ほのかにうかぶきみのすがた







 
 もどる 


潮香るエメラルドの海をひとりで見に来たよ…

想い出の風に舞う君のこと早く忘れられるかな?☆

・・・・・
しおかおるエメラルドのうみをひとりでみにきたよ…
おもいでのかぜにまうきみのことをはやくわすれられるかな?
・・・・・














かな  もどる 





エメラルドの海
  木村達也

潮香るエメラルド色の海を
ひとりで見に来たよ
白い砂浜に波音が響いて
海鳥が風に舞っている

何かを忘れたい時
海を見たくなるのはなぜかな
海ははるか昔に
人の故郷だったからかな

海をじっと見ていたら
優しい眼差しの君の想い出を
早く忘れることができるかな

潮風にずっと吹かれていたら
風に舞う君の想い出を
早く忘れることができるかな















 
 もどる 




エメラルドのうみ
   きむらたつや

しおかおるエメラルドいろのうみを
ひとりでみにきたよ
しろいすなはまになみおとがひびいて
うみどりがかぜにまっている

なにかをわすれたいとき
うみをみたくなるのはなぜかな
うみははるかむかしに
ひとのふるさとだったからかな

うみをじっと見ていたら
やさしいまなざしのきみのおもいでを
はやくわすれることができるかな

しおかぜにずっとふかれていたら
かぜにまうきみのおもいでを
はやくわすれることができるかな




  もどる 

 

夏の匂いがして、長い休みがまた来るね…
君と過ごした海辺へもう一度出かけてみようかな



なつのにおいがして、ながいやすみがまたくるね
きみとすごしたうみべへもういちどでかけてみようかな ☆




















  
 かな もどる 



夏の匂い
     木村達也

街に夏の匂いがして
また長い休みがくる
公園の噴水が涼しい
水音を響かせているよ

君のいなくなった
あの白い砂浜も
きっと昔と変わらない
波音が響いているね

今年はひとりで
のんびりとどこかに
出かけてみようかな

君と過ごした
あの海辺にも
出かけてみようかな

















   もどる 




なつのにおい
    きむらたつや

まちになつのにおいがして
またながいやすみがくる
こうえんのふんすいがすずしい
みずおとをひびかせているよ

きみのいなくなった
あのしろいすなはまも
きっとむかしとかわらない
なみおとがひびいているね

ことしはひとりで
のんびりとどこかに
でかけてみようかな

きみとすごした
あのうみべにも
でかけてみようかな















 
☆彡 ☆ もどる 


 
夢の花火
  木村達也

輝く瞳、笑顔の君と一緒に見た花火…
夢の中で大輪の花が繰り返し開いたよ☆


・・・
ゆめのはなび
   きむらたつや
かがやくひとみ、えがおのきみといっしょにみたはなび…
ゆめのなかでたいりんのはながくりかえしひらいたよ☆















  
 かな もどる 



夜空に花火 ☆
  
☆ 木村達也

夜空に大輪の花火が
大きく開いたね
どーんという音が
胸に響いてきた

君の瞳が輝いて
笑顔が花開いたよ
切ない思いが
胸に広がってくる

君は大輪の花火を見て
優しく微笑んでいたの?
それとも僕ことを見て?

その夜、夢の中でも
君の笑顔と大輪の花火が
繰り返し花開いたよ













 もどる



よぞらにはなび ☆
☆ きむらたつや

よぞらにたいりんのはなびが
おおきくひらいたね
どーんというおとが
むねにひびいてきた

きみのひとみがかがやいて
えがおがはなひらいたよ
せつないおもいが
むねにひろがってくる

きみはたいりんのはなびをみて
やさしくほほえんでいたの?
それともぼくことをみて?

そのよる、ゆめのなかでも
きみのえがおとたいりんのはなびが
くりかえしはなひらいたよ

















 
もどる

君の誕生日
  木村達也
君の誕生日を一緒に過ごせなくて…
星空の下、ひとりでお祝いしているよ  
・・
きみのたんじょうび
     きむらたつや
きみのたんじょうびをいっしょにすごせなくて・…
ほしぞらのした、ひとりでおいわいしているよ















  
 かな  もどる

星空のオーケストラ ☆
   ☆ 木村達也

旅先で買ってきた
小さなオルゴールが
Happy Birthdayの曲を奏でると
星も一緒に演奏を始めるよ

星空のオーケストラだね
広い宇宙に抱かれて
君は神秘の瞳を輝かせ
優しく微笑んだね

止まらないで、オルゴール
いつまでも曲を奏で続け
優しい音を聴かせて

止まらないで、君の歌声
いつまでも微笑んで
優しい声を聴かせて





















 
 もどる

ほしぞらのオーケストラ
  ☆ きむらたつや

たびさきでかってきた
ちいさなオルゴールが
ハッピーバースデーのきょくをかなでると
ほしもいっしょにえんそうをはじめるよ

ほしぞらのオーケストラだね
ひろいうちゅうにいだかれて
きみはしんぴのひとみをかがやかせ
やさしくほほえんだね

とまらないで、オルゴール
いつまでもきょくをかなでつづけ
やさしいおとをきかせて

とまらないで、きみのうたごえ
いつまでもほほえんで

やさしいこえをきかせて



























もどる

天の河に星
  木村達也
天の河に星がいっぱいきらめいているね
神様に感謝したよ、君と出会えたこと  


あまのがわにほし
  きむらたつや
あまのがわにほしがいっぱいきらめいているね
かみさまにかんしゃしたよ、きみとであえたこと



















 
かな
   もどる

天の河に星がいっぱい☆
☆ 木村達也

天の河に星がいっぱい
きらめいているよ
まるで宝石箱に並んだ
ダイヤモンドのようだね

天の河の星を渡って
僕の所にやってきた君
まるで白い羽を広げた
天使のようだったね

神様に感謝したよ
君と出会えたこと
星の下で語り合ったね

神様を恨んだよ
君と会えなくなったこと
ひとりで星を見上げているよ



















もどる

あまのがわにほしがいっぱい☆
☆ きむらたつや

あまのがわにほしがいっぱい
きらめいているよ
まるでほうせきばこにならんだ
ダイヤモンドのようだね

あまのがわのほしをわたって
ぼくのところにやってきたきみ
まるでしろいはねをひろげた
てんしのようだったね

かみさまにかんしゃしたよ
きみとであえたこと
ほしのしたでかたりあったね

かみさまをうらんだよ
きみとあえなくなったこと
ひとりでほしをみあげているよ






















 
もどる



夕暮れの海辺
  木村達也
波音とあの人の想い出が心に響いて…
夕暮れの海辺で拾い上げる恋忘れ貝  

・・
ゆうぐれのうみべ
 きむらたつや
なみおととあのひとのおもいでがこころにひびいて
ゆうぐれのうみべでひろいあげるこいわすれがい


















 もどる



さまよう蛍
    木村達也
優しい君はどこに消えてしまったの?
闇の中でさまよう一匹の蛍

さまようほたる
 きむらたつや
やさしいきみはどこにきえてしまったの?
やみのなかでさまよういっぴきのほたる





























 
かな
  もどる


 ☆ ☆

消えた蛍 〜*
  木村達也 *〜
君が小さくさけんだとき
光がひとつ舞い上がった
仄かで神秘的なその輝きは
空を舞って消えていった

僕はまた暗闇につつまれ
長い沈黙がおとずれた

あの日、飛び立った蛍は
どこに消えたのだろうか?
恋と同じように形もなく
儚く消えたのだろうか?

あの日、君が蛍を呼ぶ声は
僕を呼ぶ声だったのだろうか?
消えた君を今頃さがして
涙の光っている蛍がここにいるよ












 
 もどる

☆ ☆
きえたほたる 〜*
   きむらたつや*〜
きみがちいさくさけんだとき
ひかりがひとつまいあががった
ほのかでしんぴてきなそのかがやきは
そらをまってきえていった

ぼくはまたくらやみにつつまれ
ながいちんもくがおとずれた

あのひ、とびたったほたるは
どこにきえたのだろうか?
こいとおなじようにかたちもなく
はかなくきえたのだろうか?

あのひ、きみがほたるをよぶこえは
ぼくをよぶこえだったのだろうか?
きえたきみをいまごろさがして
なみだのひかっているほたるがここにいるよ












 
☆彡 もどる

会えてよかった
  木村達也

きれいな星の降る夜
今夜もあなたに会えてよかった
☆   ☆


あえてよかった
   きむらたつや

きれいなほしのふるよる
こんやもあなたにあえてよかった

















☆彡 もどる

幸福になれる魔法
    木村達也

幸福になれる魔法ってあるのかなあ?☆
見上げる夜空に流れ星がひとつこぼれた☆

・・・・・・・
こうふくになれるまほう
    きむらたつや

こうふくになれるまほうってあるのかなあ?
みあげるよぞらにながれぼしがひとつこぼれた






















もどる



道端の花
  木村達也
道端で風に吹かれている小さな花  ☆
でも、誇らしげに咲いているね ☆


みちばたのはな
    きむらたつや
みちばたでかぜにふかれているちいさなはな
でも、ほこらしげにさいているね


























  かな   もどる

優しい幽霊
     木村達也

海岸を彷徨っている
女の人がいたんだ
どうしてこんな夜に
子どものあなたが
歩いているの?
家に帰らなければ
だめでしょうって
優しく言うんだ


ママみたいなことを
言うんだね
おねえさんこそ
そんなに濡れて
大丈夫なのかな
私と一緒に
帰りましょうって
優しく言うんだ


















     もどる

やさしいゆうれい
     きむらたつや

かいがんをさまよっている
おんなのひとがいたんだ
どうしてこんなよるに
こどものあなたが
あるいているの?
いえにかえらなければ
だめでしょうって
やさしくいううんだ


ママみたいなことを
いうんだね
おねえさんこそ
そんなにぬれて
だいじょうぶなのかな
わたしといっしょに
かえりましょうって
やさししくいうんだ




















  
かな
   もどる

僕は幽霊?
     木村達也

僕は幽霊だったの?
そう言えばなんだか
変だとは思っていた

見覚えのある所を
彷徨ってみたり
いるはずのない
懐かしい人に
会った気になったり

うれしかったけど
あるはずないって
どこかで思っていた
夢だったのだろうか


もう亡くなっていたの?
どうして僕は
彷徨っているんだろう

見覚えのある海や
山や家や
懐かしい人と
どうやって
別れたんだろう

ところどころ
記憶がとぎれていて
はっきりしない
夢だったのだろうか





















     
もどる 

ぼくはゆうれい?
     きむらたつや

ぼくはゆうれいだったの?
そういえばなんだか
へんだとはおもっていた

みおぼえのあるところを
さまよってみたり
いるはずのない
なつかしいひとに
あったきになったり

うれしかったけど
あるはずないって
どこかでおもっていた
ゆめだったのだろうか


もうなくなっていたの?
どうしてぼくは
さまよっているんだろう

みおぼえのあるうみや
やまやいえや
なつかしいひとと
どうやって
わかれたんだろう

ところどころ
きおくがとぎれていて
はっきりしない
ゆめだったのだろうか














  
かな  もどる



お風呂の幽霊
     木村達也

お風呂に一人で
入っていると
誰かがこっちを
見ている気がする

背中に冷やりと
水滴があたる
白い湯気に隠れ
誰かがいる気がする
















    
もどる




おふろのゆうれい
     きむらたつや

おふろにひとりで
はいっていると
だれかがこっちを
みているきがする

せなかにひやりと
すいてきがあたる
しろいゆげにかくれ
だれかがいるきがする



















  
かな   もどる



鏡の中の幽霊
    木村達也

夜中に鏡を見ると
何か白いものが
映っている

こわごわ
振り返っても
なにもいない

夜中に鏡を見ると
自分の顔が
少し変わっている

霊がとりついて
別の人を
映している


















    
 もどる




かがみのなかのゆうれい
   きむらたつや

よなかにかがみをみると
なにかしろいものが
うつっている

こわごわ
ふりかえっても
なにもいない

よなかにかがみをみると
じぶんのかおが
すこしかわっている

れいがとりついて
べつのひとを
うつしている


















    
 かな   もどる



柳の下の幽霊
  木村達也

いつも木の下で
待っていた
優しい君

あなたいつも
おそいのねって
言っていた

いつも木の下で
待っていた
あのころの君

どこへ行ったのか
風がさらさら
吹き抜けるだけ

















 
 もどる




やなぎのしたのゆうれい
きむらたつや

いつもきのしたで
まっていた
やさしいきみ

あなたいつも
おそいのねって
いっていた

いつもきのしたで
まっていた
あのころのきみ

どこへいったのか
かぜがさらさら
ふきぬけるだけ
























 
もどる

星屑の道
  木村達也

星屑に照らされた一本道が
遙か遠くまで続いている     ☆

この道を歩いていく 

ほしくずのみち
    きむらたつや☆
ほしくずにてらされたいっぽんみちが   ☆
はるかとおくまでつづいている

このみちをあるいていく














 
かな もどる


ひとつの星☆
   
        木村達也
   
ひとりで見つめる星    ☆
空が大きすぎて寂しいね   ☆
君はまだ小さな光だけど   
きっとこれから大きく輝く星だよ










   もどる

ひとつのほし
     きむらたつや

ひとりでみるめるほし
そらがおおきすぎてさびしいね
きみはまだちいさなひかりだけど
きっとこれからおおきくかがやくほしだよ















 
 かな もどる



ひとつ星
     木村達也

夕方、空に星がひとつ光った
とても寂しそうだね・・・

でも、きっともうすぐ
きみの横にも新しい星が光るよ














  
  もどる




ひとつぼし
     きむらたつや

ゆうがた、そらにほしがひとつひかった
とてもさびしそうだね・・・

でも、きっともうすぐ
きみのよこにもあたらしいほしがひかるよ



























   
かな   もどる





星が生まれる所
     木村達也

暗くて冷たくて
何もない
そんな所で
星は生まれた

ガスや塵や
そんなものが
集まって
星は生まれた

暗くて冷たい所だけど
ガスや塵の集まりだけど
星は自ら輝き始める
美しく光り始める

どんな所でも
輝くことができるのだ
どんなものでも
光ることができるのだ


















     
もどる





ほしがうまれるところ
 きむらたつや

くらくてつめたくて
なにもない
そんなところで
ほしはうまれた

ガスやちりや
そんなものが
あつまって
ほしはうまれた

くらくてつめたいところだけど
ガスやちりのあつまりだけど
ほしはみずからかがやきはじめる
うつくししくひかりはじめる

どんなところでも
かがやくことができるのだ
どんなものでも
ひかることができるのだ





















 
















もどる
恋忘れ貝の詩(こいわすれがいのし・うた)

こいわすれがい
恋忘れ貝

忘れ貝の魔力?
おいうみでなくしたもの
青い海でなくしたもの

なくしたものとは?
ああおいほしにいのる
青い星に祈る

なにをいのる?
ゆらゆらとゆれて
ゆらゆらとゆれて

あえる?
こいわすれがいのくびかざり
恋忘れ貝の首飾り

わすれられる?
わすれがいにこぼれるなみだ
忘れ貝にこぼれる涙

なぜ涙が?
すなはまのかいがら
砂浜の貝殻

なぜ海岸に?
かいがらのはんぶん
貝殻の半分

みつけられる?
みなそこのうた
水底の歌

水底って?
さかなになったぼく
魚になったぼく

おさかなさん?
いばしょをさがして
居場所を探して

いばしょって?
みずのそこで
水の底で

冷たい?
































かな  もどる



恋忘れ貝
   木村達也

 よせてはかえす
波音のする海岸で
桜色に輝く
美しい貝殻をひろう

夕暮れの太陽が
大きく輝いて
水平線のかなたに
ゆっくりと沈んでいく

恋忘れ貝……
 どうか忘れられない人を
忘れさせてください…

潮風に吹かれて
夕日にひざまずき
貝を両手に静かに祈る


















    
 もどる

 
こいわすれがい
      きむらたつや

よせてはかえす
なみおとのするかいがんで
さくらいろにかがやく
うつくしいかいがらをひろう

ゆうぐれのたいようが
おおきくかがやいて
すいへいせんのかなたに
ゆっくりとしずんでいく

こいわすれがい……
どうかわすれられないひとを
わすれさせてください…

しおかぜにふかれて
ゆうひにひざまずき
かいをりょうてにしずかかにいのる





















      
 かな   もどる



青い海でなくしたもの
    木村達也

青い海が
波をうって
遠くかなたまで
広がっている

どこまでも続く
白い砂浜で
桜色に輝く
貝殻を拾う

青い海でなくしたもの…
潮風に吹かれ
こぼれる涙

どうかあの人に
あわせてください…
青い海に祈る





































   
 もどる



あおいうみでなくしたもの
      きむらたつや

あおいうみが
なみをうって
とおくかなたまで
ひろがっている

どこまでもつづく
しろいすなはまで
さくらいろにかがやく
かいがらをひろう

あおいうみでなくしたもの…
しおかぜにふかれ
こぼれるなみだ

どうかあのひとに
あわせてください…
あおいうみにいのる
























 かな もどる



  青い星に祈る
  木村達也

  暗い海が
  波音をたてて
  遠くかなたまで
  広がっている

  砂浜から
  冷たい空気と
  潮の香りが
  ただよってくる

  忘れ貝を星にかざす…
  その先に青い星が
  涙に濡れて光っている

  どうかあの人に
  あわせてください…
  青い星に祈る























   
もどる



  あおいほしにいのる
  きむらたつや

  くらいうみが
  なみおとをたてて
  とおくかなたまで
  ひろがっている

  すなはまから
  つめたいくうきと
  しおのかおりが
  ただよってくる

  わすれがいをほしにかざす…
  そのさきにあおいほしが
  なみだにぬれてひかっている

  どうかあのひとに
  あわせてください…
  あおいほしにいのる

















 
かな もどる





ゆらゆらとゆれて
  木村達也

ゆらゆらとゆれて
青い海の底に
沈んでいったら
あの人に会えるでしょうか

ゆらゆらとゆれる
青い海の底から
上を見上げたら
光が差してくるでしょうか

あの人は深い眠りから
そっと目覚めて
微笑んでくれるでしょうか

どうか願いを叶えて下さい…
桜色の貝殻に祈りを込めて
深い海の底に放つ























   
 もどる




ゆらゆらとゆれて
 きむらたつや

ゆらゆらとゆれて
あおいうみのそこに
しずんでいったら
あのひとにあえるでしょうか

ゆらゆらとゆれる
あおいうみのそこから
うえをみあげたら
ひかりがさしてくるでしょうか

あのひとはふかいねむりから
そっとめざめて
ほほえんでくれるでしょうか

どうかねがいをかなえてください…
さくらいろのかいがらにいのりをこめて
ふかいうみのそこにはなつ























   
かな もどる



恋忘れ貝の首飾り
   木村達也

静かな波音が聞える
白い砂浜で
桜色に輝く
貝殻をひとつ拾いました

貝殻に鎖をつけ
首飾りにして
別れてゆくあなたに
祈りを込めて贈ります
 
もう会うことはないでしょう
どうか私のことは
忘れて下さい

寄せては返す波とともに
流れてゆく時間と貝殻が
きっと思い出を消してくれます





















 
もどる


こいわすれがいのくびかざり
    きむらたつや

しずかななみおとがきこえる
しろいすなはまで
さくらいろにかがやく
かいがらをひとつひろいました

かいがらにくさりをつけ
くびかざりにして
わかれてゆくあなたに
いのりをこめておくります

もうあうことはないでしょう
どうかわたしのことは
わすれてください

よせてはかえすなみとともに
ながれてゆくじかんとかいがらが
きっとおもいでをけしてくれます



















  
 かな  もどる



忘れ貝にこぼれる涙
   木村達也

桜色に輝く
忘れ貝の魔力が
記憶のすべてを
消し去ろうとしても

深く降り積もった
あなたとの思い出が
簡単に消えるとは
思えません

意味もわからずに
こぼれる大粒の涙は
あなたのことを覚えています

涙はまた思い出となって
貝殻にそして心のなかに
降り積もっていくでしょう














 
もどる



わすれがいにこぼれるなみだ
     きむらたつや

さくらいろにかがやく
わすれがいのまりょくが
きおくのすべてを
けしさろうとしても

ふかくふりりつもった
あなたとのおもいでが
かんたんにきえるとは
おもえません

いみもわからずに
こぼれるおおつぶのなみだは
あなたのことをおぼえています

なみだはまたおもいでとなって
かいがらにそしてこころのなかに
ふりつもっていくでしょう





















  
かな もどる





砂浜の貝殻
   木村達也

海岸の砂浜に
散らばる無数の貝殻は
砕け散った心の
残骸なのか

それは白い歯を
剥き出しにして
呪い怒っているようにも
見える

傷ついた心の数だけ
貝殻は海岸に
打ち上げられた

傷ついた貝殻は
海岸に捨てられたまま
波に洗われ砕かれている

















  
    もどる




すなはまのかいがら
      きむらたつや

かいがんのすなはまに
ちらばるむすうのかいがらは
くだけちったこころの
ざんがいなのか

それはしろいはを
むきだしにして
のろいおこっているようにも
みえる

きずついたこころのかずだけ
かいがらはかいがんに
うちあげられた

きずついたかいがらは
かいがんにすてられたまま
なみにあらわれくだかれている























  
かな もどる




貝殻の半分
   木村達也

波打ち際にあるのは
二枚貝の片側だけ
なくした片方は
どこにあるのだろう

潮の香りと波音が
どこまでも続く
白い砂浜を行き来する
薄い桜色の幻影

あなたを探している
ずっと白い砂浜を
さまよっている

あなたがいなければ
このまま永遠にさまよう
波に寄せられて返されて



















   
    もどる



かいがらのはんぶん
     きむらたつや

なみうちぎわにあるのは
にまいがいのかたがわだけ
なくしたかたほうは
どこにあるのだろう

しおのかおりとなみおとが
どこまでもつづく
しろいすなはまをいききする
うすいさくらいろのげんえい

あなたをさがしている
ずっとしろいすなはまを
さまよっている

あなたがいなければ
このままえいえんにさまよう
なみによせられてかえされて























 
 かな もどる




水底の歌
     木村達也

ゆらゆらとゆれて
海の底まで沈んで
堅く口を閉ざして
耐えています

音もなく
暗く寂しい風景
通り過ぎるものは
なにもいません

いつかここに
光が差すことが
ありますか

笑顔があふれ
優しさに包まれることが
ありますか













     
 もどる




みなそこのうた
  きむらたつや

ゆらゆらとゆれて
うみのそこまでしずんで
かたくくちをとざして
たえています

おともなく
くらくさびしいふうけい
とおりすぎるものは
なにもいません

いつかここに
ひかりがさすことが
ありますか

えがおがあふれ
やさしさにつつまれることが
ありますか















     
かな  もどる



魚になったぼく
      木村達也

ぼくは魚になったようです
なぜかはよくわかりません
気がついたらまわりが水で
ゆらゆら泳いでいました

水の中にぼんやりと
見たことのある所のようだけど
はっきりと思い出せなくて
あれはどこなのでしょうか

さまよって…
どこに帰っていいか
わからなくて…

涙が出てきて…
どこにいていいのか
わからなくて…


















    
 もどる

さかなになったぼく
        きむらたつや

ぼくはさかなになったようです
なぜかはよくわかりません
きがついたらまわりがみずで
ゆらゆらおよいでいました

みずのなかにぼんやりと
みたことのあるところのようだけど
はっきりとおもいだせなくて
あれはどこなのでしょうか

さまよって…
どこにかえっていいか
わからなくて…

なみだがでてきて…
どこにいていいのか
わからなくて…














 
かな もどる


居場所を探して
   木村達也

ぼくはここにいていいのかな?
よそ者を見るような目が恐くて
あちこちさまよいました
  
ここはせまい穴の中で
暗くてきゅうくつだけど
ここならいてもいいのかな?

つかれたね…
ちょっと休んでいて
いいかな…

ここでいいよ…
どこにいていいのか
わからないから…














   
もどる

いばしょをさがして
       きむらたつや

ぼくはここにいていいのかな?
よそものをみるようなめがこわくて
あちこちさまよいました
  
ここはせまいあなのなかで
くらくてきゅうくつだけど
ここならいてもいいのかな?

つかれたね…
ちょっとやすんでいて
いいかな…

ここでいいよ…
どこにいていいのか
わからないから…










 
 かな   もどる



水の底で
    木村達也

せまい穴の中から
外の世界をのぞく
暗くてわからないけど
ゆらゆらゆれている

ぼくのふるさとは
どこなのだろう
なつかしい景色は
どこへいったのだろう

やさしいみんなは
どこへいったの?
わからない…

もどりたくて
あいたくて
さがしている
















   
 もどる


みずのそこで
      きむらたつや

せまい穴の中から
外の世界をのぞく
暗くてわからないけど
ゆらゆらゆれている

ぼくのふるさとは
どこなのだろう
なつかしい景色は
どこへいったのだろう

やさしいみんなは
どこへいったの?
わからない…

もどりたくて
あいたくて
さがしている



























もどる
虹色のフェアリーの詩(にじいろのフェアリーのし・うた)

虹色のフェアリー

涙がこぼれて

涙のエメラルド

暗い海の底

女神の涙

古代遺跡




 かな  もどる



虹色のフェアリー
       木村達也

森羅万象
あらゆるものに
小さな妖精が
宿っているという

あなたにも
虹色に輝く妖精を
呼び出す力が
あるかもしれない

でておいでフェアリー
そっと小さく
ささやいてごらん

虹色の光があらわれて
かわいいフェアリーが
姿をあらわすよ
















 
 もどる



にじいろのフェアリー
      きむらたつや

しんらばんしょう
あらゆるものに
ちいさなようせいが
やどっているという

あなたにも
にじいろにかがやくようせいを
よびだすちからが
あるかもしれない

でておいでフェアリー
そっとちいさく
ささやいてごらん

にじいろのひかりがあらわれて
かわいいフェアリーが
すがたをあらわすよ






















  
 かな もどる






涙がこぼれて
       木村達也

泣いて泣いて
泣き暮らして
涙がこぼれて
海に沈んでいった

こぼれた涙は
光り輝く
碧の粒となって
海底に沈んだ

エメラルドは
海にこぼれた涙の石
神秘の色に輝くよ

月の輝く夜に
石を見つけた人魚の
優しい涙を誘うよ



















   
 もどる



なみだがこぼれて
    きむらたつや

ないてないて
なきくらして
なみだがこぼれて
うみにしずんでいった

こぼれたなみだは
ひかりかがやく
みどりのつぶとなって
かいていにしずんだ

エメラルドは
うみにこぼれたなみだのいし
しんぴのいろにかがやくよ

つきのかがやくよるに
いしをみつけたにんぎょの
やさしいなみだをさそうよ




















  
 かな もどる





涙のエメラルド
        木村達也

遙かかなたの
何千年も昔
青い海の底に沈んだ
深い碧の石があった

碧の石は
ゆらゆらとゆれながら
暗い海底に沈んで
長い時が流れた

だれもいない海底で
エメラルドは寂しく
涙に濡れていた

音のない海底で
涙のエメラルドは
輝く時を待っていた
























      
  もどる



なみだのエメラルド
        きむらたつや

はるかかなたの
なんぜんねんもむかし
あおいうみのそこにしずんだ
ふかいみどりのいしがあった

みどりのいしは
ゆらゆらとゆられながら
くらいかいていにしずんで
ながいときがながれた

だれもいないかいていで
なみだのエメラルドは
かがやくときをまっていた






















     
 かな  もどる



暗い海の底
     木村達也

暗い海のなか
ひとりで
ゆらゆらと
さまよっていた

暗い海のなか
ひとりで
さめざめと
泣いていた

涙のエメラルド
悲しみを知る人だけに
見えるという

涙のエメラルド
見つけたよ
暗い海の底で




















      
  もどる



くらいうみのそこ
        きむらたつや

くらいうみのなか
ひとりで
ゆらゆらと
さまよっていた

くらいうみのなか
ひとりで
さめざめと
ないていた

なみだのエメラルド
かなしみをしるひとにだけ
みえるという

なみだのエメラルド
みつけたよ
くらいうみのそこで






















      
かな  もどる





女神の涙
     木村達也

泣いて泣いて
涙がこぼれて
光り輝く
流れ星になった

流れ星は
いくつも降り注いで
青く広がる
海になった

果てなく広がる海は
女神の涙でできている
それは悲しみの青い色

果てなく広がる波に
女神の溜息がこぼれている
それは嘆きの青い風

























    
 もどる



めがみのなみだ
         きむらたつや

ないてないて
なみだがこぼれて
ひかりかがやく
ながれぼしになった

ながれぼしは
いくつもふりそそいで
あおくひろがる
うみになった

はてなくひろがるうみは
めがみのなみだでできている
それはかなしみのあおいいろ

はてなくひろがるなみに
めがみのためいきがこぼれている
それはなげきのあおいかぜ
























    
 かな もどる





古代遺跡
      木村達也

悠久の彼方から
古代遺跡は
人に知られることなく
眠っていた

なんのために
建てられたのか
なぜ長い間知られず
眠っていたのか

謎めいた遺跡は
何も語らずに
沈黙を続けている

神々の歴史を物語る
神秘の星が
遺跡の上で光り輝く



















       
 もどる



こだいいせき
         きむらたつや

ゆうきゅうのかなたから
こだいいせきは
ひとにしられることなく
ねむっていた

なんのために
たてられたのか
なぜながいあいだしられず
ねむっていたのか

なぞめいたいせきは
なにもかたらず
ちんもくをつづけている

かみがみのれきしをものがたる
しんぴのほしが
いせきのうえでひかりかがやく


















もどる

夢見る貝の秘密の詩(ゆめみるかいのひみつのし・うた)
沈没船に眠る貝

夢を見る

海に沈んだ船

夜の船出

























もどる


沈没船に眠る貝
       木村達也

海中を泳いでいると
古い沈没船があった
その帆船は朽ち果てて
海の底に横たわっていた

船のなかに
小さく輝く光があった
手にとっみると
虹色に輝く貝だった

貝は妖しく
不思議な雰囲気に
包まれていた

沈没船のなかで
だれかを待って
眠っていたのだろうか












     もどる




ちんぼつせんにねむるかい
          きむらたつや

かいちゅうをおよいでいると
ふるいちんぼつせんがあった
そのはんせんはくちはてて
うみのそこによこたわっていた

ふねのなかに
ちいさくかがやくひかりがあった
てにとってみると
にじいろにかがやくかいだった

かいはあやしく
ふしぎなふんいきに
つつまれていた

ちんぼつせんのなかで
だれかをまって
ねむっていたのだろうか























  かな   もどる



夢を見る
      木村達也

少年のころ
夢を見ていた
宝探し船の船長になって
七つの海を駆け回る夢を

少年のころ
夢を見ていた
海岸の城の王様になって
七つの国を治める夢を

少年のころ
人はだれでも
夢を見る

広がる青い海に
忘れかけていた夢が
よみがえってくる



























         もどる



ゆめをみる
       きむらたつや

しょうねんのころ
ゆめをみていた
たからさがしぶねのせんちょうになって
ななつのうみをかけまわるゆめを

しょうねんのころ
ゆめをみていた
かいがんのしろのおうさまになって
ななつのくにをおさめるゆめを

しょうねんのころ
ひとはだれでも
ゆめをみる

ひろがるあおいうみに
わすれかけていたゆめが
よみがえってくる




















     
かな もどる


海に沈んだ船
       木村達也

海中を泳いでいて
沈没船を見つけた
朽ちかけた帆船は
海の底に沈んでいた

帆船のなかは
魚のすみかになっていた
壊れたつぼや金貨が
あちこちに散らばっていた

この大きな帆船は
七つの海で海賊船と戦い
交易をしていたにちがいない

この大きな帆船は
七つの海で航路を切り開き
冒険を続けていたにちがいない



















      もどる


うみにしずんだふね
          きむらたつや

かいちゅうをおよいでいて
ちんぼつせんをみつけた
くちかけたはんせんは
うみのそこにしずんでいた

はんせんのなかは
さかなのすみかになっていた
こわれたつぼやきんかが
あちこちにちらばっていた

このおおきなはんせんは
ななつのうみでかいぞくせんとたたかい
こうえきをしていたにちがいない

このおおきなはんせんは
ななつのうみでこうろをきりひらき
ぼうけんをつづけていたにちがいない





















     かな もどる



夜の船出
      木村達也

静かな波音がする
暗い夜に
船は月が出るのを
待っている

潮の流れは
押し寄せて
船が通る道に
充分満ちている

月が出た
海に一筋
光の道ができる

さあ、漕ぎだそう
月の光の道を通って
夜の海に出帆しよう















  もどる



よるのふなで
        きむらたつや

しずかななみおとがする
くらいよるに
ふねはつきがでるのを
まっている

しおのながれは
おしよせて
ふねがとおるみちに
じゅうぶんみちている

つきがでた
うみにひとすじ
ひかりのみちができる

さあ、こぎだそう
つきのひかりのみちをとおって
よるのうみにしゅっぱんしよう




















もどる
花の涙

舞い落ちる

君の姿

花びらの涙

花火

店じまい



      
かな  もどる



花の涙

舞い落ちる
    木村達也

花は静かに
舞い落ちている
時を忘れて
はらはらと

ぼくは静かに
佇んでいる
時を忘れて
いつまでも

ぼくの手は
こぶしをぎゅっと
にぎりしめている

ぼくの心は
ナイフのように
とがっている


















  
もどる



はなのなみだ
     

まいおちる
   きむらたつや


はなはしずかに
まいおちている
ときをわすれて
ぱらぱらと

ぼくはしずかに
たたずんでいる
ときをわすれて
いつまでも

ぼくのては
こぶしをぎゅっと
にぎりしめている

ぼくのこころは
ナイフのように
とがっている




















 
 かな  もどる



君の姿
   木村達也

山の桜には
毎年変わらず
美しい花が
咲き乱れる

でも、花を見ながら
楽しそうに話す
君の姿はもうない

風もないのに
はらはらと
夢のように
花が舞い落ちる

でも、髪についた花びらを
微笑んでそっと取る
君の姿はもうない



























 
もどる



きみのすがた
    きむらたつや

やまのさくらには
まいとしかわらず
うつくしいはなが
さきみだれる

でも、はなをみながら
たのしそうにはなす
きみのすがたはもうない

かぜもないのに
はらはらと
ゆめのように
はながまいおちる

でも、かみについたはなびらを
ほほえんでそっととる
きみのすがたはもうない


























       
 かな もどる



花びらの涙
    木村達也

桜の木には
いつも変わらず
美しい花が
咲いているね

でも、君は
突然、雨に降られて
離ればなれに
なってしまった

薄い花びらから
雨の雫があふれて
こぼれたね

大きな瞳から
涙があふれて
こぼれたね







       
 もどる





はなびらのなみだ
       きむらたつや

さくらのきには
いつもかわらず
うつくしいはなが
さいているね

でも、きみは
とつぜんあめにふられて
はなればなれに
なってしまった

うすいはなびらから
あめのしずくがあふれて
こぼれたね

おおきなひとみから
なみだがあふれて
こぼれたね

























       
かな もどる



花火
     木村達也

水上に花火の輪が
大きく開いた
水面にその影が
薄く映った

君の横顔が
ぱっと開いた
一瞬の光に照らされ
輝いたね

その夜、夢の中で
大きく開いた
花火の輪を見たよ

その夜、夢の中で
一瞬輝いた
君の横顔を見たよ











      
 もどる



はなび
     きむらたつや

すいじょうにはなびのわが
おおきくひらいた
みなもにそのかげが
うすくうつった

きみのよこがおが
ぱっとひらいた
いっしゅうのひかりにてらされ
かがやいたね

そのよ、ゆめのなかで
おおきくひらいた
はなびのわをみたよ

そのよ、ゆめのなかで
いっしゅんかがやいた
きみのよこがおをみたよ













        
 かな  もどる



店じまい
    木村達也

もう店じまい
もういいよ
君の声なんか聞きたくない
君の顔なんか見たくない
いくら頑張ったって
仕方がないんだもの
もういいよ
もういいよ
ぼくはシャッターを
がらがらおろして
店じまい






      
もどる



みせじまい
       きむらたつや

もうみせじまい
もういいよ
きみのこえなんかききたくない
きみのかおなんかみたくない
いくらがんばったって
しかたがないんだもの
もういいよ
もういいよ
ぼくはシャッターを
がらがらおろして
みせじまい






































短詩もどる





桜の花が咲き乱れる

妖しい春の夜を映す窓

幽かに差し込む月光




君を泣かせてしまった

大粒の涙がこぼれる瞳

立ち尽くすだけの僕






せせらぎの音が響く暗闇で

秘めた想いが仄かに光る

愛しい君を呼ぶ蛍の恋


プチトマトまるくてちいさくてかわいいやつ

扇風機コンセント探して旅に出る





戻る